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プラセンタの基礎知識「プラセンタの歴史」

最近よく耳にする美容成分が「プラセンタ」です。プラセンタは英語で「胎盤」という意味ですが、サプリメントとしてのプラセンタの原料となっているのは馬や羊の胎盤です。そこから健康によい成分や栄養素を抽出したものが、普段、私たちが目にする商品としての「プラセンタ」ということになります。

老化の大きな原因は「酸化」です。酸化によって細胞が徐々に劣化し、本来の機能が失われていく過程がまさに老化であり、一説には現代病の９０％は酸化に伴う活性酸素がもたらしていると言われています。

胎盤の重要な役割の１つが子どもをこの酸化から守ることであり、そこから生成されるプラセンタには、活性酸素を除去し細胞の劣化を防ぐ「強い抗酸化作用」があります。つまり細胞レベルで老化を防いでくれる効能がある、ということです。

それと並んでプラセンタの効能として指摘されているのが、「肝細胞増殖機能」です。体内の毒素を分解する臓器として最も重要な肝臓ですが、肝臓がこの作用により活性化されれば新陳代謝が活発になり、新しい細胞の生成が促され、不要な毒素が分解されていきます。体がより健康な状態になるほか、細胞が新しいものにどんどん入れ替わっていきますので、肌が若返り、美肌・美容に効果的というわけです。

プラセンタはこのように、「抗酸化作用」と「肝細胞増殖機能」により、美肌、美容、健康、アンチエイジングに効果をもたらす、というわけです。

そんなプラセンタですが、どのような歴史を持つのでしょうか？

サプリメントとして人気が出始めたのは最近のプラセンタですが、「医学の父」と呼ばれる、古代ギリシャの医学者でもあるヒポクラテスがその効能について研究していたほど、歴史の長い成分と言えます。

動物でも出産後に胎盤を食べてしまう習慣を持つものは多いと言われています。天敵に自分や子どもの存在を知られたくないため、といった理由も考えられますが、もちろん相応に栄養の摂取が期待できることは間違いありません。少なくとも胎盤は食べても全く問題ないものであると言えます。

人間の場合でも、世界各地で、出産後に産婦やその家族が胎盤を食べる習慣が散見されます。これは胎盤の栄養価が高く、健康にいいという理解に基づいています。

漢方の世界でもプラセンタが含まれた漢方薬としては「紫荷車」が有名ですが、これは４，０００年前から作られているものですので、ヒポクラテスよりはるか昔からプラセンタはわれわれ人間に馴染み深い成分である、ということですね。

歴史上の人物としては、始皇帝が不老不死の薬として、クレオパトラやマリーアントワネットがアンチエイジングと美容目的でプラセンタを積極的に活用していたと伝えられています。

日本では不老長寿の薬として「昆元丹」というプラセンタ商品があったそうです。

現代医学においても、効能が薬効として認められ、医薬品として流通しているものもあります。国内では「メルスモン」と「ラエンネック」の２つが厚生労働省から認可され医薬品として活用されています。前者は更年期障害の治療剤として、後者は肝障害の治療剤として利用されています。

「メルスモン」は１９５６年から発売され、「ラエンネック」は１９５９年から発売されていますので、実に５０年以上前から利用されているということですね。プラセンタが実は長い歴史のある成分であるということがよく分かります。

美肌や美白、美容、アンチエイジングに関心がある方はぜひ一度、プラセンタを試してみてはいかがでしょうか。

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